保険責任者の津嶋です。

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２０２０年もあと1か月を切ってしまいましたね。コンピュータの2000年問題以降、

一定の年に大規模な影響が起こそうなことがありそうになると「２０○○年問題」

なんて言われるようになりましたが、自動車関連で最近騒がれているのはETC車載器の

２０２２年問題ですね。

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この件についてはETCの規格自体が変わってしまう印象を受けがちですが、実は

２０２２年１２月以降もETCの規格は何ら変わりません。では何が変わるのかというと

「電波を使用するルール」が変更になるのです。

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電波の利用ルールは電波法とその関連法令で定められていますが、その中の無線設備

規則が２００５年に改定され、必要周波数といっしょに発射される不要電波の許容範囲が

厳しくなりました。この許容範囲の規格をスプリアス規格と言いますが、電波法では

電波を発信する機材はすべて無線機となりますのでETC車載器もこの新スプリアス規格の

制約を受け、規格外の無線機の使用猶予期間がきれる２０２２年１２月１日以降は、

規格外のETC車載器は使えなくなるというよりは「使っていると電波法違反になる」

というのが正しいことになります。ただ実際のところ新スプリアス規格を満たさない

ETC車載器はごく初期のものに限られるようで、ほとんどのものは新規格を満たしてい

ます。メーカーは該当機種をホームページ等に公表していますので、古い車載器を使用

している場合は念のためご確認ください。

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ちなみに規格外の無線機の不法設置は「１年以下の懲役または１００万円以下の罰金」と

なり、さらに公共性の高い電波に影響を与えた場合は「５年以下の懲役または２５０万円

以下の罰金」にアップします。

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ETCシステムの規格自体が変わるわけではないので、２０２２年１２月以降に規格外の

車載器を搭載しているクルマをどうやって取り締まるのか非常に疑問ではありますが、

よい子のみなさんは不法電波をたれ流しながらクルマを走らせるようなことのないように

注意してくださいね。