【蔵出し銀塩カメラ⑨】Canon A-1
0120-00-5157
〒312-0002 茨城県ひたちなか市高野667-5 [ 営業時間 ] 9:00～18:00
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【蔵出し銀塩カメラ⑨】Canon A-1
保険責任者の津嶋です。
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一眼レフの露出オート機能草創期において、シャッター速度を決めて絞り値はカメラが
自動設定する方法（シャッタースピード優先AE）と、絞り値を決めてシャッター速度は
カメラが自動設定する方法（絞り優先AE）とどちらが良いのかメーカーを二分して論争に
なっていた時期がありました。今回取り上げるカメラはそんな論争にある意味終止符を
打ったカメラ、キャノンA-1です。
キャノンA-1が発売されてのは1978年4月で、シャッタースピード優先と絞り優先の２つの
露出オート機能をはじめて搭載したミノルタＸＤ発売の翌年でした。これだけだと論争に
終止符を打ったのはミノルタＸＤということになってしまうのですが、キャノンA-1は２つの
露出モードの他にシャッター速度と絞り両方をオートで設定するプログラムオートも搭載し、
さらに絞りを絞った状態で測光をおこなう実絞りAEや専用ストロボを装填しただけでストロボ
撮影が自動設定されるストロボAEも搭載し５モードをうたって華々しく登場したため、
マルチモード一眼レフというとキャノンA-1が元祖というのが一般的な認識です。ミノルタの
出し方がちょっと地味だったのであまり印象に残らなかったんですね。
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このマルチモード機能は世の写真愛好家に指示され、特に若年層にはとってはあこがれの
カメラとなりました。かく言う私もその一人で、清水ジャンプで初めて購入した一眼レフは
このA-1でした。露出制御にマイクロコンピュータを搭載しボディはブラックの一択、多機能を
表す通りあちこちにレバーやダイヤル、スイッチが配されたボディーは未来感満載。
ただ、欲張り機能の反動で電池の消費は激しく「電池喰い虫」とも呼ばれていました。
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消費者目線でいえばこんな感じですが、A-1がカメラ業界に与えたインパクトはもっと大きな
ものでした。キャノンはA-1の２年前に発売したAE-1より部品のユニット化をおこない、大幅に
製造工程を簡略化しました。それに対してこれまで精密機械としてのカメラを職人気質で製造
していた中小メーカーはこの動きについて行けず、倒産・カメラ製造からの撤退・大手メーカー
へ吸収・・・といった道をたどります。A-1、AE-1をはじめとするキャノンAシリーズは、
従来の発想で製造していたカメラメーカーに印籠を渡したちょっと罪な製品でもありました。
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